発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007226695
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70歳女。右下肢痛を主訴とした。腰椎X線ではTh12の陳旧性圧迫骨折と全体的な中等度変形性変化を認め、MRIではL3/L4、L4/L5の脊柱管狭窄症およびL4/L5椎間関節近傍の嚢腫を認めた。腰椎単純CTで嚢腫はL4/L5右側神経孔近傍にみられ滑膜嚢腫と考えられた。持続硬膜外ブロックおよび神経根ブロックによる症状の改善は一時的であったため、入院14日目にCTガイド下嚢腫穿刺術により透明粘性の液体を1ml吸引した。その際嚢胞内から椎間関節あるいは硬膜外腔への造影剤漏出は認めず、ステロイド注入を行った。術後1日目に症状は消失し、CTで嚢胞のサイズに大きな変化は認めなかったが、1年1ヵ月の時点で右下肢痛の再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007