特集 膠原病
高度な嚥下障害と呼吸筋麻痺をきたした多発性筋炎の1例
鶴見 由季
1
,
浦田 透
,
河村 実穂
,
田中 義人
,
稲坂 優
,
伊藤 有美
,
菅原 京子
,
小寺 雅也
,
山本 紋子
,
松實 徹
,
津久井 丹
1地域医療機能推進機構中京病院 皮膚科
キーワード:
Ciclosporin
,
IgG
,
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
嚥下障害
,
筋炎-多発性
,
血液ガス分析
,
呼吸筋
,
呼吸麻痺
,
多剤併用療法
,
大量薬物療法
,
パルス療法(薬物療法)
,
呼吸理学療法
,
非侵襲的陽圧呼吸
,
静脈内注入
,
嚥下訓練
,
二酸化炭素ナルコーシス
Keyword:
Blood Gas Analysis
,
Deglutition Disorders
,
Drug Therapy, Combination
,
Infusions, Intravenous
,
Immunoglobulin G
,
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
Respiratory Muscles
,
Respiratory Paralysis
,
Polymyositis
,
Cyclosporine
,
Pulse Therapy, Drug
pp.195-198
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168062
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56歳女。半年前より体重減少、嚥下困難感、手指Raynaud症状を自覚し、4ヵ月前に前医の血液検査にて筋原性酵素の上昇を認め、精査加療目的に当科紹介入院となった。入院2日目に呼吸筋麻痺によるCO2ナルコーシスを発症したため、非侵襲的陽圧換気療法による呼吸管理を開始した。その後の諸検査で多発性筋炎の診断が確定し、大量ステロイド薬による加療、大量ガンマグロブリン療法、シクロスポリンの併用を行った。また、胃瘻造設、呼吸および嚥下リハビリテーションを行った。入院約6ヵ月後には全経口摂取が可能となり、人工呼吸管理から離脱し、入院8ヵ月目に自宅退院となった。現在、筋炎の再燃なく外来経過観察中である。
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