特集 代謝異常症・沈着症
Sjoegren症候群を合併した腹部の萎縮性結節性皮膚アミロイドーシス
半田 梓
1
,
中川 千夏
,
富田 康之
,
星井 嘉信
,
落合 豊子
1日本大学医学部附属病院 皮膚科
キーワード:
Sjoegren症候群
,
電子顕微鏡検査法
,
腹部
,
待機療法
,
アミロイドーシス-皮膚
Keyword:
Abdomen
,
Microscopy, Electron
,
Sjogren's Syndrome
,
Watchful Waiting
pp.289-293
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017200141
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38歳男性。8年前にSjoegren症候群と診断され、発熱時や唾液腺腫脹出現時のみプレドニゾロンを内服していた。今回、1年前より臍部右側に皮下結節が出現し、他院にて全切除され、皮膚アミロイドーシスと診断されたが、その後も局所再発し増大するため受診となった。所見では臍部右側に9×5mm大の表面萎縮性の顆粒状、淡紅色扁平局面を認め、下床には20×15mm大の覆皮と癒着する皮下結節が認められた。皮膚生検および全身検索の結果、Sjoegren症候群を伴ったALκ陽性の萎縮性結節性皮膚アミロイドーシス(ACNA)と診断された。本症例は切除後再発例であり、追加切除は行わず、経過観察中である。
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