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慢性型の白癬菌性毛瘡の1例
澤田 宏子
1
,
二宮 淳也
,
長瀬 早苗
1ながせ皮フ科
キーワード:
生検
,
経口投与
,
白癬
,
毛包炎
,
Terbinafine
,
真菌培養
,
Trichophyton rubrum
Keyword:
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Folliculitis
,
Tinea
,
Terbinafine
pp.2038-2039
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017129402
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72歳男性。3ヵ月前より頸部にそう痒を伴う皮疹が出現し、接触性皮膚炎の診断で各種ステロイド外用治療を行うも症状は遷延した。頸部には軽度鱗屑を伴う紅斑と色素沈着を認め、紅斑の内部には半米粒大までの紅色小丘疹を混じ、一部では小指頭大ほどの有痛性皮下結節が触知された。KOH直接鏡検では糸状菌が検出され、抗菌薬の内服を行うも反応がみれず、結節部から皮膚生検を実施し、病理組織学的に慢性型の白癬菌性毛瘡と診断された。ステロイド外用を中止し、テルビナフィン塩酸塩の内服を開始したところ、紅斑や丘疹、皮下結節は消退した。
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