特集 湿疹・皮膚炎
湿布薬に配合されたサリチル酸グリコールによる接触皮膚炎の1例
野崎 由生
1
,
猪又 直子
,
岡田 里佳
,
綾部 原子
,
相原 道子
1横浜市立大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Steroids
,
パッチテスト
,
経皮投与
,
膝
,
皮膚炎-接触性
,
皮膚疾患-下肢
,
関節痛
,
Glycol Salicylate
,
パップ剤
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Dermatitis, Contact
,
Knee
,
Leg Dermatoses
,
Patch Tests
,
Steroids
,
Arthralgia
,
Glycol Salicylate
pp.1945-1948
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017129384
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73歳女性。両膝関節痛に対し複数種類の湿布薬を代わる代わる貼付したところ、開始18日後より貼付部位にそう痒を伴う紅斑が出現したため紹介受診となった。所見では両膝の湿布薬貼付部位に一致して境界明瞭な浮腫性紅斑を認め、一部に漿液性丘疹や小水疱を伴っていた。臨床像および臨床経過から湿布薬による接触皮膚炎を考え、パッチテストを実施した結果、湿布薬のうち、オールパスTAに含有されるサリチル酸グリコールによるアレルギー性接触皮膚炎と診断された。診断後は当該成分配合薬の使用を中止し、皮疹はステロイド外用にて改善した。
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