症例
BCG接種による副反応の7例
松村 奈津子
1
,
石川 真郷
,
平岩 朋子
,
大橋 威信
,
花見 由華
,
加藤 保信
,
山本 俊幸
1福島県立医科大学 皮膚科学講座
キーワード:
BCGワクチン
,
Isoniazid
,
PCR法
,
Steroids
,
自然寛解
,
経皮投与
,
予防接種
,
細菌培養
,
結核疹-壊疽性丘疹状
,
類上皮肉芽腫
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
BCG Vaccine
,
Isoniazid
,
Steroids
,
Remission, Spontaneous
,
Vaccination
,
Polymerase Chain Reaction
pp.100-104
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017115830
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過去6年間にBacillus Calmette-Guerin(BCG)接種後副反応を示した7例(男児5例、女児2例)について報告した。受診時年齢は5〜11ヵ月、BCG予防接種は全例6ヵ月以内に行われており、BCG接種から副反応発現までの期間は平均1.3ヵ月であった。7例中4例はBCG接種部位を中心に全身に紅色丘疹が散在し、組織片に結核菌を認めないことから丘疹状結核疹と考えられた。残りの3例はBCG接種部位近傍に拇指頭大ほどの皮下結節を認め、BCG肉芽腫と考えた。7例のうち、自然治癒傾向を認めた3例はステロイド局所療法のみで消退傾向がみられ、紹介当初より抗結核薬が開始されていた2例は2ヵ月以内に治癒し、経過観察中に結節の増大傾向を示した残りの2例は最大4ヵ月間の抗結核薬投与により治癒した。
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