特集 ワクチンと皮膚病
臨床例
BCG接種後に膿瘍を形成した皮膚結核
田中 理子
1
,
大澤 研子
,
池澤 優子
1茅ヶ崎市立病院 皮膚科
キーワード:
BCGワクチン
,
Isoniazid
,
結核-皮膚
,
鑑別診断
,
経口投与
,
膿瘍
,
表皮嚢胞
,
蜂巣炎
,
予防接種
,
上腕
Keyword:
Abscess
,
Administration, Oral
,
Arm
,
BCG Vaccine
,
Diagnosis, Differential
,
Cellulitis
,
Epidermal Cyst
,
Isoniazid
,
Tuberculosis, Cutaneous
,
Vaccination
pp.1133-1136
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015074190
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<症例のポイント>BCG接種後、接種部位近傍に皮下膿瘍を形成した皮膚結核を経験した。自験例では、遺伝子解析により、膿瘍の抗酸菌培養で検出されたコロニーがMycobacterium bovis BCG(東京株)と判明し、皮下膿瘍形成とBCG接種の因果関係が証明された。穿刺排膿後、イソニアジド(INH)内服を5ヵ月間行ったところ、病変は縮小し、瘢痕を残して治癒した。
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