特集 足趾の皮膚病
臨床例
本態性血小板血症による足趾潰瘍
長野 奈央子
1
,
谷村 裕嗣
,
寺井 沙也加
,
中丸 聖
,
槇村 馨
,
石井 一慶
,
清原 隆宏
1関西医科大学総合医療センター 皮膚科
キーワード:
Hydroxyurea
,
血小板血症-本態性
,
めまい
,
鑑別診断
,
足指
,
経口投与
,
足部潰瘍
,
Anagrelide
Keyword:
Administration, Oral
,
Diagnosis, Differential
,
Hydroxyurea
,
Thrombocythemia, Essential
,
Vertigo
,
Toes
,
Foot Ulcer
,
Anagrelide
pp.361-364
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018219070
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<症例のポイント>・臨床的に、左右第I趾の多発性の穿掘性潰瘍、足背の網状皮斑、激しい安静時疼痛を繰り返した。・病理組織学的に、真皮の炎症細胞浸潤と微小血栓がみられた。・血圧脈波検査や下肢動脈造影には大きな血流低下を示唆する所見はなかった。・当初、壊疽性膿皮症を疑ったが、ステロイド全身投与やシクロスポリン内服で治癒しなかった。・経過中、血小板数が70×10^4/μlを超え、本態性血小板血症による足趾潰瘍と診断した。・アナグレリドおよびハイドロキシウレア内服による血小板数の正常化に伴い、足趾潰瘍は治癒した。
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