特集 薬疹・薬物障害
ST合剤による光線過敏型薬疹と考えられた1例
高山 恵律子
1
,
伊集院 景子
,
瀬戸 英伸
1高槻病院 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
Rifampicin
,
光線過敏症(皮膚)
,
骨髄炎
,
多剤併用療法
,
パッチテスト
,
経口投与
,
薬疹
,
Trimethoprim-Sulfamethoxazole
Keyword:
Administration, Oral
,
Drug Eruptions
,
Drug Therapy, Combination
,
Osteomyelitis
,
Photosensitivity Disorders
,
Patch Tests
,
Prednisolone
,
Rifampin
,
Trimethoprim, Sulfamethoxazole Drug Combination
pp.371-375
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016208977
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74歳女。2013年6月より化膿性骨髄炎に対しリファンピシン、ST合剤の内服を開始された。同年7月上旬より顔面、両前腕などの露光部を中心に紅斑が出現し、拡大したため、発症第4病日に当科を受診した。臨床像より光線過敏症を疑い、上記2剤の投与を中止し、ステロイドの外用や抗アレルギー薬の内服を開始したが、体幹・上肢に多形紅斑様皮疹が多発したため、第12病日に入院となった。DLSTではいずれも陰性であったが、光線テスト・光パッチテストの結果、ST合剤による光線過敏型薬疹と診断された。入院後は遮光を徹底し、プレドニゾロンの内服を開始したところ、徐々に皮疹は軽快し、内服は約3週間で終了したが、その後は皮疹の再発を認めなかった。
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