症例
Video-assisted thoracoscopic surgeryを用いた経皮的肋骨固定術の1例
高橋 学
1
,
菅 重典
,
野々口 マリア
,
増田 卓之
,
秋丸 理世
,
井上 義博
1岩手医科大学 救急医学講座
キーワード:
胸部X線診断
,
血気胸
,
交通事故
,
内固定法
,
骨ワイヤー
,
肋骨骨折
,
ビデオ下胸腔鏡手術
Keyword:
Accidents, Traffic
,
Bone Wires
,
Fracture Fixation, Internal
,
Hemopneumothorax
,
Radiography, Thoracic
,
Rib Fractures
,
Thoracic Surgery, Video-Assisted
pp.349-351
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2017200324
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39歳男。交通外傷にて左胸部を打撲し、呼吸苦を認め救急搬送された。X線・CTで左第2~11肋骨骨折、左外傷性血気胸を認め、第4肋間より胸腔ドレーンを挿入した。ドレーンより活動性の出血があり、造影CTで肋間動脈から造影剤の漏出を認めたため、動脈塞栓術を施行した。また、骨折部の疼痛が強く、呼吸状態も不安定であったため、気管挿管の上、人工呼吸器管理とした。エアリークが継続し、左第7~9肋骨断端による肺実質の損傷が疑われ、第3病日に全身麻酔右片肺換気下にvideo-assisted thoracoscopic surgeryを用いた経皮的肋骨固定術を施行した。術後3日に抜管し、エアリークもないため胸腔ドレーンも抜去した。鎮痛薬により疼痛コントロールは良好であり、術後6日に歩行を開始し、術後9日に退院となった。
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