特集 知っておきたい 整形外科手術アプローチの要点と盲点
内視鏡による胸椎アプローチ
高見 正成
1
1和歌山県立医科大学整形外科学講座
キーワード:
胸椎(thoracic spine)
,
内視鏡下手術(endoscopic spinal surgery)
,
アプローチ(surgical approaches)
,
ME法(microendoscopic spine surgery)
,
全内視鏡下脊椎手術(full-endscopic spine surgery;FESS)
,
VATS(video-assisted thoracoscopic surgery)
Keyword:
胸椎(thoracic spine)
,
内視鏡下手術(endoscopic spinal surgery)
,
アプローチ(surgical approaches)
,
ME法(microendoscopic spine surgery)
,
全内視鏡下脊椎手術(full-endscopic spine surgery;FESS)
,
VATS(video-assisted thoracoscopic surgery)
pp.32-41
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002324
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
・傍正中アプローチは,片側進入両側除圧が可能であり,胸椎黄色靱帯骨化症や胸椎症性脊髄症などに適応がある。
・経椎間孔アプローチは,胸椎椎間板ヘルニアなどの脊髄前方の病変に対し適応があるが,脊髄の完全な腹側ではブラインド操作となる可能性があるため,中心性椎間板ヘルニアなどに対しては,経肋骨的アプローチを考慮する。
・経胸腔アプローチは,習熟すれば適応できる疾患は多岐におよぶが,事前に肺病変や大血管などの位置関係を十分把握しておく必要がある。
・胸椎に対する内視鏡下手術は非常にチャレンジングであり,安全性の確保が最重要課題である。
・胸椎に対する内視鏡手術は,各々の症例の病態や病変の局在,各内視鏡の長所や短所,起こりうるピットフォールを十分理解したうえで,自身の技量に合わせて取り組むべきである。

Copyright © 2025, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.