特集 見逃さない 間違えない骨・軟部腫瘍と骨転移
悪性腫瘍骨転移患者における非定型大腿骨骨折の診断と治療−best practiceを目指して
加来 拓実
1
,
王 耀東
2
1東京科学大学大学院医歯学総合研究科整形外科学分野
2東京科学大学大学院医歯学総合研究科整形外傷外科治療開発講座
キーワード:
非定型大腿骨骨折(atypical femoral fracture;AFF)
,
骨修飾薬(bone-modifying agent)
,
予防的髄内釘固定術(prophylactic internal fixation with intramedullary nailing)
Keyword:
非定型大腿骨骨折(atypical femoral fracture;AFF)
,
骨修飾薬(bone-modifying agent)
,
予防的髄内釘固定術(prophylactic internal fixation with intramedullary nailing)
pp.1297-1304
発行日 2024年12月19日
Published Date 2024/12/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002001
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骨修飾薬を長期に使用する骨転移患者は,非定型大腿骨骨折の発症リスクを有している。完全骨折に至りperformance statusが急激に損なわれる(がんロコモの発生)と,がん治療が継続できず,生命予後にも影響する。従って,予防的治療戦略が求められる。定期的な単純X線スクリーニングにより不全骨折の段階で早期に診断し,予防的髄内釘固定を実施することが,現時点で実現可能な“best practice”である。
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