骨折(四肢・脊椎脊髄外傷)の診断と治療(その1)
骨盤・下肢 非定型大腿骨(転子下・骨幹部)骨折 非定型大腿骨骨折の治療経験
村上 弘明
1
,
山崎 琢磨
,
庄司 剛士
,
泉 聡太朗
,
新本 誠一郎
,
安達 伸生
1広島大学 整形外科
キーワード:
内固定法
,
大腿骨骨折
,
Teriparatide
,
股関節置換術
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Femoral Fractures
,
Fracture Fixation, Internal
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Teriparatide
,
Osteoporotic Fractures
pp.138-142
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2017077780
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5例6関節(全例女、平均年齢60.7歳)を対象とした。全例ビスホスホネート製剤を長期内服中であり、非定型大腿骨骨折診断後に中止した。ただちに手術的治療を行った症例が4関節、保存的治療を行った症例が1関節、不全骨折のため保存経過観察中に完全骨折をきたし手術が必要となった症例が1例であった。手術は、インプラント周囲骨折では人工股関節再置換術を行い、その他の症例では髄内釘による骨接合術を行った。手術例では全例で骨癒合を認め術後ADLは著明に改善したが、治療開始から癒合に平均6.8ヵ月を要した。不全骨折に対して保存的治療を行った1関節では8ヵ月で骨癒合が得られたが、受傷後1年で左尺骨に非定型大腿骨骨折を認めたため観血的治療を要した。
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