連載 傷をきれいに治す~外科的治療成功への第一歩~
第6回
「外傷に伴う傷の扱い方」
松村 福広
1
1自治医科大学救急医学講座
pp.338-344
発行日 2024年3月19日
Published Date 2024/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001704
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外傷でダメージを受けた軟部組織の創処置には難渋することがある。開放骨折における軟部組織の処置はその代表であるが,閉鎖骨折であっても軟部組織のダメージが強い場合,内固定術を行った後の創治癒に問題を生じることがある。軟部組織に問題を生じ創治癒が遷延すれば感染のリスクが高まり,臨床成績は不良となり患者の社会復帰が遅れる。そのためにはできる限り早期に問題なく創治癒することが必要であり,皮膚切開,術中の軟部組織の取り扱い方,創閉鎖法,創部の被覆法などわれわれ外科医が注意すべきことは多い。
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