特集 上肢のスポーツ外傷・障害Up to date
スーチャーアンカーを用いた肘関節尺側側副靱帯再建術
岩堀 裕介
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1あさひ病院スポーツ医学・関節センター
キーワード:
尺側側副靱帯損傷(ulnar collateral ligament injury)
,
靱帯再建術(ligament reconstruction)
,
スーチャーアンカー(suture anchor)
Keyword:
尺側側副靱帯損傷(ulnar collateral ligament injury)
,
靱帯再建術(ligament reconstruction)
,
スーチャーアンカー(suture anchor)
pp.1351-1359
発行日 2022年12月19日
Published Date 2022/12/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001228
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肘関節尺側側副靱帯(ulnar collateral ligament;UCL)損傷は,野球選手を主体とする投球動作を繰り返すスポーツ選手に好発し,保存療法に抵抗する場合には靱帯再建術が必要となる。その肘関節UCL再建術にはさまざまな術式があるが,筆者らは浅指屈筋(flexor digitorum superficialis muscle;FDS)やUCLレムナントの剥離を最少限にとどめ,尺骨側・上腕骨側ともに骨孔は1つで,スーチャーアンカーを用いて固定する術式を行って,94.4%の例が肘痛出現以前の元レベル以上での復帰を果たし,良好な結果を得ている。
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