特集 上肢のスポーツ外傷・障害Up to date
投球肘のバイオメカニクス研究
門間 太輔
1
,
松居 祐樹
2
,
沼口 京介
2
1北海道大学病院スポーツ医学診療センター
2北海道大学大学院医学研究院整形外科学教室
キーワード:
投球障害(throwing injury)
,
肘関節(elbow joint)
,
バイオメカニクス研究(biomechanical study)
Keyword:
投球障害(throwing injury)
,
肘関節(elbow joint)
,
バイオメカニクス研究(biomechanical study)
pp.1344-1350
発行日 2022年12月19日
Published Date 2022/12/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001227
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投球肘に関して,成因からその予防法について最新のバイオメカニクス研究を含めて詳述した。投球動作では外側圧迫力,内側牽引力,上腕三頭筋張力により,それぞれの領域に特徴的な障害を生じる。画像解析の手法を用いることで,投手では肘離断性骨軟骨炎の好発部位である上腕骨小頭前方への応力集中が生じていることが示唆された。また,肘内側側副靱帯損傷を有する選手では肘外反ストレスにより,肘関節接触面が変化することが示された。
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