発行日 2004年10月25日
Published Date 2004/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005029220
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肘関節外側側副靱帯再建術を施行した13例(男8例,女5例,平均25.7歳)を対象とした.受傷機転は肘関節脱臼7例,脱臼骨折1例,自己整復可能な亜脱臼4例,肘関節挫傷1例で,主訴は脱臼の再発1例,常時亜脱臼位1例,反復性亜脱臼・動揺性9例,肘関節痛2例であった.肘の動揺度は重度3例,PLRIテスト陽性8例,apprehension陽性2例で,術前ストレスX線像の外側関節裂隙の開大は平均15.9°であった.術後5ヵ月~3年9ヵ月で,屈曲可動域は2例で改善,11例は不変で,減少例はなかった.伸展は,術前に20°の過伸展を呈していた1例では伸展0°となった.3例で術前より10°以上の伸展制限があったが,術後悪化したのは1例のみであった.術後動揺性は12例で消失した.術前に常時橈骨頭が亜脱臼位にあり,かつ高度の内反肘があった1例では心疾患合併のため靱帯再建のみ行ったが,術後橈骨頭亜脱臼が再発した.レクリエーションレベル以上のスポーツを行っていた9例中8例は,元のレベルに復帰した
©Nankodo Co., Ltd., 2004