特集 野球肘診療の最前線
肘関節尺側側副靱帯損傷に対するインターナルブレース法・靱帯再建術
島村 安則
1
1社会医療法人光生病院整形外科/関節鏡・スポーツ医学センター
キーワード:
肘関節尺側側副靱帯(ulnar collateral ligament;UCL)
,
靱帯再建手術(reconstruction)
,
インターナルブレース(internal brace)
Keyword:
肘関節尺側側副靱帯(ulnar collateral ligament;UCL)
,
靱帯再建手術(reconstruction)
,
インターナルブレース(internal brace)
pp.1068-1076
発行日 2025年10月19日
Published Date 2025/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002303
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野球選手に生じた肘関節尺側靱帯損傷に対する手術治療として,いわゆるTommy John手術は良好な治療成績が得られる反面,復帰まで長期間を要することが大きな課題である。近年,残存肘関節尺側側副靱帯(ulnar collateral ligament;UCL)を修復縫合し,その表層に人工靱帯を設置することで初期固定性を高めてリハビリテーションを加速させるインターナルブレース手術が行われるようになった。競技復帰率や治療成績は従来法と同様であるが,復帰期間が短縮された結果となっている。ただし,長期成績が出ていない現時点では慎重なフォローアップが必要である。

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