特集 整形外科の外傷治療-現状と課題-
Ⅱ. 外傷治療システム(外傷センター,レジストリー)の現状と課題
長崎大学病院外傷センター
宮本 俊之
1
1長崎大学病院外傷センター
pp.37-39
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000266
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2011年10月に,長崎大学病院救命救急センターに付属した外傷センターを,整形外科医3名および形成外科医1名で立ち上げた。立ち上げから8年が経過して徐々に重症外傷の集約化は進み,マンパワーもスタッフ6名,フェロー2名,専攻医2名,研修医数名と10名を超える所帯となり,手術数は年間700件ほどに成長した。2016年には長年の課題であった専用手術室を確保して時間外手術が劇的に減少し,2018年には専用病棟も確保して仕事効率が改善した。市中病院と比較しても潤沢なマンパワーがあるかにみえるが,24時間365日手術可能な人員配置には不十分で,現状のままでは超過勤務が問題となり,2024年までに解決策を見出さなければならないのが現在の最大の課題である。
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