特集 新しい病院への芽ばえ
新しい医療の試み・4
長崎大学付属病院の外来診療の改革
高岡 善人
1
1長崎大学・第1内科
pp.35-37
発行日 1972年1月1日
Published Date 1972/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204543
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従来の日本の大学病院の外来診療が旧状のままでよいと考えている人は少ないであろう.患者は廊下にあふれ,担当医が若いうえに交代しがちで,患者を早く片づけようとするので,待ち時間3時間,診察時間3分のモデルになっている.
しかも戦前から保守的・封建的雰囲気で有名な日本の医学部付属病院では,この欠陥がいっこうに改善されようとしなかった.当院では後に述べるような自然の成り行きから,大学紛争とは無関係に,外来診療の改善が進んでいる.これくらいのことがマスコミに取り上げられ,他の大学病院で実施できないことこそ不思議である.
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