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増刊号特集 最近のトピックス2022 Clinical Dermatology 2022
4.皮膚疾患治療のポイント
Telemedicineの現状と展望—長崎大学病院での経験から
Current status and prospects of telemedicine:From experience at Nagasaki University Hospital
竹中 基
1
Motoi TAKENAKA
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学
1Department of Dermatology, Graduate School of Biomedical Sciences, Nagasaki University, Nagasaki, Japan
キーワード:
telemedicine
,
遠隔医療
,
4K/8K技術
,
5G
,
ePRO
,
electric patient reported outcome
Keyword:
telemedicine
,
遠隔医療
,
4K/8K技術
,
5G
,
ePRO
,
electric patient reported outcome
pp.139-143
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206671
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summary
近年,映像機器や通信技術の進歩はめざましく,高解像度のカメラ,モニタや5Gの登場により,医療現場での応用が期待されている.長崎大学では,2016年に総務省事業である8K技術を活用した遠隔医療モデルに関する実証実験に参加する機会を得た.8K映像は鮮明であったが,費用等まだまだ臨床応用は難しい状況であった.その後の技術革新により,4Kカメラが安価になり,5Gも利用できるようになったため,再度離島と長崎大学との間で,遠隔診療の実証が行われた.その結果,これらの技術で遠隔診療は可能であるが,費用,診察にかかる時間,検査ができないなどいくつかの問題点も明らかになった.また近年,他科においてはスマートフォンのアプリを用いて,成人病の定期フォローなどの遠隔診療が可能となってきているが,皮膚科においてもその可能性が検討されつつある.
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