特集 重症下肢虚血治療Strategy
治す 血管内治療でここまで治せる
丹 通直
1
,
浦澤 一史
1時計台記念病院 循環器センター
キーワード:
下肢
,
機器と資材用品
,
虚血
,
動脈閉塞性疾患
,
血管形成術
,
血管内治療
Keyword:
Arterial Occlusive Diseases
,
Equipment and Supplies
,
Ischemia
,
Angioplasty
,
Lower Extremity
,
Endovascular Procedures
pp.1147-1157
発行日 2017年11月9日
Published Date 2017/11/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018018052
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末梢動脈疾患(peripheral arterial disease;PAD)は、今後増加の一途をたどると予想されている。その中で特に重症下肢虚血(critical limb ischemia;CLI)を有する患者の予後は不良であり、救肢には集学的治療が非常に重要である。PADの治療は症状の程度(間歇性跛行かCLIか)や、その病変の部位により治療法が異なっており、患者本人そしてその社会的背景を考慮したうえで、薬物療法、血管内治療(endovascular therapy;EVT)および外科的手術による血行再建、リハビリテーションを含めた治療方針を選択し、決定することが重要かつ必須となる疾患である。わが国では海外と比較し、EVTにおいて使用できるデバイスが限られており、手技成功を得るためにさまざまな工夫がなされてきた。本稿では現在わが国で使用可能なデバイスや有用なテクニックについて概説する。
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