特集 重症下肢虚血治療Strategy
治す 期待されるbelow the knee lesionにおけるnew deviceとは
竹治 泰明
1
,
曽我 芳光
1社会保険小倉記念病院 循環器内科
キーワード:
下肢
,
機器と資材用品
,
虚血
,
バルーン血管形成術
,
膝窩動脈
,
ドラッグデリバリーシステム
,
アテローム切除術
,
薬剤溶出性ステント
,
血管内治療
Keyword:
Angioplasty, Balloon
,
Equipment and Supplies
,
Ischemia
,
Popliteal Artery
,
Drug Delivery Systems
,
Atherectomy
,
Lower Extremity
,
Drug-Eluting Stents
,
Endovascular Procedures
pp.1158-1162
発行日 2017年11月9日
Published Date 2017/11/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018018053
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高齢化、糖尿病の増加に伴い、重症下肢虚血(critical limb ischemia;CLI)の患者が増え続けている現在において膝下動脈病変(below the knee lesion;BTK)に対するインターベンションに目を背けることはできない。日本においてもCLIに対するEVTが増加しているが、現在日本にて使用可能な膝下動脈領域に対するintervention deviceは経皮的古典的バルーン血管形成(percutaneousold balloon angioplasty;POBA)のみとなっている。膝下動脈領域のPTAに関するメタアナリシスでは、POBAでは1年の開存率が58.1±4.6%、救肢率が86.0±2.7%であり、その開存率は思わしいものではない。膝下動脈病変の特徴としてはやはり、1)石灰化病変(特に糖尿病患者)であること、2)病変長が長いこと、3)血管径が小さいことがあげられ、これらを克服することで開存率の上昇、ひいては救肢率、生存率の増加が期待できると思われる。そこで本稿では、これらの問題に対抗すべく現在海外で使用可能である膝下動脈領域に使用可能であるnew deviceを取り上げる。特に石灰化病変に対してのatherectomy deviceの可能性、そして冠動脈では既に使用されている薬剤溶出ステント(drug eluting stent;DES)、薬剤溶出バルーン(drug coatedballoon;DCB)の可能性について探る。
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