PAD(末梢動脈疾患)フットケアを救肢・救命につなげるために必要な知識
(第5章)PADの診断 TASCIIの解説
川俣 博志
1
,
村田 惠美
,
古川 一博
,
中條 秀信
,
岡田 進
,
田島 廣之
1日本医科大学千葉北総病院 放射線科
キーワード:
下肢
,
間欠跛行
,
虚血
,
生存率
,
有病率
,
アルゴリズム
,
血管形成術
,
診療ガイドライン
,
リスク評価
,
足関節上腕血圧比
,
末梢動脈疾患
Keyword:
Algorithms
,
Intermittent Claudication
,
Ischemia
,
Survival Rate
,
Angioplasty
,
Prevalence
,
Practice Guidelines as Topic
,
Risk Assessment
,
Lower Extremity
,
Ankle Brachial Index
,
Peripheral Arterial Disease
pp.829-838
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015274191
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<Point>TASCIIはPADの診断と管理の重要点について簡潔にまとめられた、国際的に標準化されたガイドラインである。PADは複数の動脈硬化症のリスクファクターと血管疾患を高率に合併し、その徹底した評価と管理が重要である。PADの客観的評価法としてABIが重要で、心血管イベントのハイリスク例を拾い上げる指標としても用いられる。間欠性跛行の治療では、運動療法と抗血小板薬が重視される。重症下肢虚血では、速やかな血行再建術が必要である。維持透析例では、全例でPADの有無と心血管疾患のリスクファクターおよび合併の評価が必要であり、救肢・救命のための予防や早期治療介入も重要と考えられる。
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