特集 大動脈疾患を見直す
治す TEVAR 解離性
福田 哲也
1
1国立循環器病研究センター 放射線部
キーワード:
血管造影
,
術後合併症
,
ステント
,
X線CT
,
動脈瘤-解離性
,
大動脈瘤-胸部
,
ステントグラフト内挿術
Keyword:
Aneurysm, Dissecting
,
Angiography
,
Postoperative Complications
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Stents
,
Aortic Aneurysm, Thoracic
pp.758-765
発行日 2017年7月9日
Published Date 2017/7/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017303054
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大動脈解離に対する治療方針として国際的には2010年にACCF/AHA/AATS/ACR/ASA/SCA/SCAI/SIR/STS/SVM合同のガイドラインが報告され(2013年に改訂),日本国内においても2013年に日本循環器学会からガイドラインが報告されている。急性Stanford A型の大動脈解離については外科的手術が中心に考慮される。急性B型大動脈解離については内科的保存療法が基本的に考慮されるが,解離に伴う合併症がある症例においては侵襲的な治療が行われてきた。近年,合併症のない急性B型大動脈解離についてもB型大動脈解離の長期的予後に対するエビデンスの構築をもとにステントグラフト内挿術の適応が拡大されつつある。本稿においては急性B型大動脈解離症例に対する治療としてのステントグラフト内挿術の適応の変遷,治療の実際について述べたい。
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