発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006313874
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著者らはZステントに比べ強度ならびに柔軟性に優れているMatsui-Kitamura(MK)ステントの応用を考案した.そこで,このMKステントを嗄声を主訴に受診し,遠位弓部大動脈瘤と診断された72歳男性症例に対し用いた.そのステントグラフト(SG)作成および留置法,手術経過を報告した.1)術後,症例は脳脊髄合併症もなく,術翌日には人工呼吸器から離脱し得た.2)術後CTでもSGは彎曲によく追従し,瘤内への造影剤の漏出もなく,術後38日には退院となった.3)現在まで経カテーテルステントグラフト内挿術によるSGとしてMKステントが応用された報告はあるが,オープンステントグラフトに応用したのは本例が初と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2006