特集 症候別画像診断プロトコル
ナビゲーション・実体モデル画像 術前CT colonography 注腸造影代替画像[CT]
三宅 基隆
1
1国立がん研究センター中央病院 放射線診断科
キーワード:
S状結腸腫瘍
,
術前評価
,
注腸造影
,
CTコロノグラフィー
Keyword:
Barium Enema
,
Sigmoid Neoplasms
,
Colonography, Computed Tomographic
pp.140-141
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019184039
- 有料閲覧
- 文献概要
CT colonography(CTC)における仮想注腸画 像とは,注腸X線検査における2重造影像や充盈 像に類似した画像のことであり,空気と軟部組 織の良好なコントラストを生かし,消化管内腔 と消化管壁の境界面を抽出し画像処理を施した 画像である。使用する解析ソフトにより名称は 異なり,仮想注腸画像,air image,air enema, navigation imageなどと呼称されている。大腸 の全体像が認識しやすく,病変の位置情報の把 握に優れる。当院の術前CTCでは,経静脈性造 影剤を投与して多時相撮影を行い,Ziostation2 のマルチデータフュージョン機能を用いて,仮 想注腸画像と血管の三次元画像構築,腫瘍およ びリンパ節などを重ね合わせた画像を作成し, 外科手術や大腸内視鏡的治療のために必要な情 報を提供している。血管の三次元画像構築には 動脈相と門脈相,あるいは動脈相相当タイミン グで撮影された画像を使用する。
Copyright© 2019 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.