CT colonographyの現状と将来
CT colonographyを用いたIBSの診断
水上 健
1
1国立病院機構久里浜医療センター 内視鏡検診センター
キーワード:
胃腸運動
,
S状結腸
,
後腹膜腔
,
臓器サイズ
,
腸
,
腸疾患
,
分類
,
アルゴリズム
,
排便障害
,
CTコロノグラフィー
,
下行結腸
,
過敏性腸症候群
Keyword:
Algorithms
,
Classification
,
Gastrointestinal Motility
,
Intestines
,
Intestinal Diseases
,
Organ Size
,
Retroperitoneal Space
,
Colon, Sigmoid
,
Colonography, Computed Tomographic
,
Colon, Descending
,
Irritable Bowel Syndrome
pp.1371-1378
発行日 2014年8月20日
Published Date 2014/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014373026
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過敏性腸症候群(IBS)は腸管運動異常・知覚過敏,脳腸相関異常が病態とされる.IBSの診断基準にはストレスの評価項目がなく,腹部手術歴がIBS群に多いなどストレスと関係ない病態が存在する.これまでわれわれは,無麻酔大腸内視鏡を施行すると検査自体がストレス負荷となりIBSの一部に鎮痙薬で抑制されない腸管運動異常が見出されること,見出されないものは発症契機のストレスを自覚しない大腸内視鏡挿入困難症例でS状結腸回転異常や下行結腸間膜を有すること,を報告した.CT colonography(CTC)は腸管形態を描出でき,排便障害を起こすねじれや腸管径不同をわかりやすく描出して解決策の提示が可能である.CTCのIBS診断への応用方法を供覧する.
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