潰瘍性大腸炎-明日から使える内科治療のコツと最新情報
モニタリング CT colonography
竹内 健
1
,
鈴木 康夫
1東邦大学医療センター佐倉病院 内科学講座消化器内科学分野
キーワード:
大腸炎-潰瘍性
,
大腸腫瘍
,
放射線量
,
CTコロノグラフィー
,
放射線曝露
Keyword:
Radiation Exposure
,
Colitis, Ulcerative
,
Radiation Dosage
,
Colorectal Neoplasms
,
Colonography, Computed Tomographic
pp.392-397
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016355657
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本邦における潰瘍性大腸炎患者数はすでに18万人を超え,とくに高齢患者数の増加が報告されている.また,メサラジン製剤とステロイドにカルシニューリン拮抗薬や生物学的製剤などが加わり治療法は多様化したが,患者の状態にあった適切な選択が必要になる.患者の状態を適切に把握するためには,治療目標が粘膜治癒になっている現在は内視鏡が潰瘍性大腸炎の基本画像検査法であることは必然だが,CT colonography(CTC)は局所の重症度,病変範囲を的確に描出できる画像検査法であるうえに患者忍容性も高く,潰瘍性大腸炎のモニタリング法となりうる可能性がある.放射線被曝が大きな課題だが,超低線量CTを用いたCTCがその解決策として期待できる.
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