症例と治験
軟骨損傷を伴った習慣性膝蓋骨脱臼に対して脛骨粗面前内方近位移行および内側膝蓋大腿靱帯再建術にて良好な成績を得た1例
渡邉 秀
1
,
荒木 大輔
,
松下 雄彦
,
神崎 至幸
,
松本 知之
,
高山 孝治
,
黒田 良祐
1神戸大学 大学院医学研究科整形外科学
キーワード:
X線診断
,
関節鏡法
,
骨折
,
内固定法
,
膝蓋骨
,
膝外傷
,
術後合併症
,
軟骨疾患
,
膝蓋骨脱臼
,
膝蓋大腿関節
,
反復性脱臼
,
脛骨粗面移動術
,
靱帯形成術
Keyword:
Arthroscopy
,
Cartilage Diseases
,
Fracture Fixation, Internal
,
Knee Injuries
,
Patella
,
Postoperative Complications
,
Radiography
,
Patellar Dislocation
,
Fractures, Bone
,
Patellofemoral Joint
pp.330-335
発行日 2019年3月19日
Published Date 2019/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2019161961
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
習慣性膝蓋骨脱臼は比較的まれな疾患であり、その治療には難渋することが多い。症例は29歳女性、大腿骨外顆の低形成および膝蓋大腿関節軟骨損傷を伴い、90°以上の膝屈曲位で膝蓋骨の外方脱臼を認める習慣性膝蓋骨脱臼の診断となった。この症例に対し、内側膝蓋大腿靱帯再建術に脛骨粗面前内方近位移行術を併用し、良好な成績を得た。膝蓋大腿関節の病変を伴う習慣性膝蓋骨脱臼に対するdistal realignment法として、脛骨粗面前内方近位移行術が治療法の1つとなりうることが示唆された。
Copyright© 2019 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.