臨床室
下腿切断術後の反復性膝蓋骨脱臼に対して内側膝蓋大腿靱帯再建術を施行した1例
佐々 朋生
1
,
井上 元保
,
辻 秀一郎
,
原藤 健吾
1神奈川県厚生農業協同組合連合会伊勢原協同病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
下腿
,
関節可動域
,
関節靱帯
,
MRI
,
肢切断術
,
外科的ステープリング
,
膝蓋骨脱臼
,
膝蓋大腿関節
,
反復性脱臼
,
人工靱帯
,
靱帯形成術
Keyword:
Amputation
,
Ligaments, Articular
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Leg
,
Radiography
,
Range of Motion, Articular
,
Surgical Stapling
,
Patellar Dislocation
,
Patellofemoral Joint
pp.985-988
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017392534
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41歳女性。10歳時に右脛骨偽関節のため下腿切断術を施行され、術後は義足を装着していた。今回、椅子から落ちた際に右膝関節痛、右膝蓋大腿関節の不安定感が出現したため、受傷後すぐに当院へ受診となった。単純X線およびMRI所見より、右下腿切断術後の初回膝蓋骨脱臼と診断され、脱臼を徒手整復した後に膝関節を外固定した。しかし、その後も膝蓋骨脱臼を反復したため、初回脱臼から1ヵ月後に内側膝蓋大腿靱帯再建術を施行した。術後14日で義足装着下で部分荷重を開始し、術後4週で全荷重可能となった。術後12年経過現在、義足の装着が可能であり、日常生活で問題は生じていない。
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