特集 人工股関節置換法 アプローチと最新の機器のトレンド
人工股関節全置換術(THA)におけるコンピュータ支援技術
高尾 正樹
1
1大阪大学 大学院医学系研究科運動器医工学治療学
キーワード:
コンピュータ支援画像診断
,
コンピュータシミュレーション
,
股関節置換術
,
コンピュータ支援手術
Keyword:
Computer Simulation
,
Image Interpretation, Computer-Assisted
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Surgery, Computer-Assisted
pp.1130-1134
発行日 2017年11月19日
Published Date 2017/11/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018042394
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はじめに
人工股関節全置換術(total hip arthroplasty; THA)におけるコンピュータ支援技術が活用され る場面としては,①術前計画およびシミュレー ション,②手術支援,③術後評価の3段階に分け られる。 術前計画を忠実に手術において再現し,手術結 果を臨床評価,画像,歩行・動作解析などで定量 的に評価し,その解析結果を次の術前計画に役立 てるという一連のサイクルが外科医の手術技量の 向上や,治療方針や手術法の改良という点で重要 である。このplan-do-check-actionのサイクルを, 定量的にかつ客観的に結び付けられるのがコン ピュータ支援技術の最大の利点と考えられる。そ のためのコンポーネントの設置位置や,設置角度 の基準となる骨盤や大腿骨の基準座標が不明確で あると,結果の解釈を誤る可能性がある。
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