特集 FAI(大腿骨寛骨臼インピンジメント)の最新知見
FAIに関する疫学
福島 健介
1
,
高平 尚伸
,
内山 勝文
,
高相 晶士
1北里大学 医学部整形外科学
キーワード:
大腿寛骨臼インピンジメント
Keyword:
Femoracetabular Impingement
pp.155-158
発行日 2017年2月19日
Published Date 2017/2/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017116353
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はじめに
大腿骨寛骨臼インピンジメント(femoroacetabular impingement;FAI)は,2003年にGanzら1)により提 唱され,欧米を中心にその概念が広まった。それ に伴い,FAIに関する疫学研究も報告されてきた。 残念ながら,わが国におけるFAIの疫学に関する 報告は欧米と比較して不足している。加えて,わ が国においては寛骨臼形成不全に基づく二次性変 形性股関節症の頻度が高いという特徴が知られて おり2),欧米の報告とは頻度が異なることが予想 される。そこで,本稿では現時点までのFAIに関 する疫学研究をわが国と海外の報告に分けて概説 したい。
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