特集 厚い! 篤い! 熱い! 肥大型心筋症(HCM)診療の最前線
治す14
HOCM外科手術のポイント
高梨 秀一郎
1,2
1川崎幸病院心臓病センター外科
2榊原記念病院肥大型心筋症センター外科
キーワード:
HOCM
,
中隔心筋切除術(septal myectomy)
,
収縮期前方運動(SAM)
,
僧帽弁複合体(mitral valve complex)
Keyword:
HOCM
,
中隔心筋切除術(septal myectomy)
,
収縮期前方運動(SAM)
,
僧帽弁複合体(mitral valve complex)
pp.759-764
発行日 2026年7月9日
Published Date 2026/7/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000002314
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閉塞性肥大型心筋症(HOCM)の診療では,中隔肥厚の程度や圧較差の数値がしばしば重症度評価の中心となる。しかし実際の手術所見からは,閉塞は単純な肥厚のみでは説明できないことがわかる。左室流出路は心周期により形態が変化し,僧帽弁前尖,乳頭筋,腱索を含む構造全体が相互に作用して左室腔内血流路の動的閉塞を形成する。すなわちHOCMは静的形態異常というより,力学的相互作用によってはじめてその病因が理解できる疾患である。本稿では外科治療の基本的考え方と,臨床で遭遇しやすいPitfallについて整理する。

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