特集 Physical Examination 〜診療上達のための必須知識〜
診る9
肥大型心筋症を身体所見でどう拾い上げる?
白石 裕一
1
,
栗本 律子
1
,
的場 聖明
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科循環器内科学
キーワード:
Ⅳ音
,
二峰性心尖拍動
,
頸静脈a波
,
瞬発脈
,
収縮期雑音
Keyword:
Ⅳ音
,
二峰性心尖拍動
,
頸静脈a波
,
瞬発脈
,
収縮期雑音
pp.402-409
発行日 2026年4月9日
Published Date 2026/4/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000002249
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肥大型心筋症(HCM)は左室ないし右室心筋の肥大および,それに伴う左室拡張能低下を特徴とし,内腔が狭くなるとともに心房の収縮が亢進する。また,左室流出路狭窄を伴うと雑音や頸動脈波などに非常に特徴的な所見を伴う。昨今,閉塞性肥大型心筋症(HOCM)の新しい治療薬が使えるようになってきたこともあり,適切な時期に診断をつけるためにも改めてphysical examinationの意義が高まっている。また,実際の臨床では,HCMでは必ず心電図の異常所見を伴うため,症状の有無によらず左室肥大や異常Q波などの所見を認めたら高血圧や虚血性心疾患の病歴を確かめるとともに,特徴的なphysical examinationの所見を確かめにいくことが重要であろう。

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