特集 肺高血圧治療~今どこに進んでいるのか~
識る2
診断基準の変更でPH診療はどう変わるのか? ~2022年ESC/ERSガイドライン改訂におけるPH新基準を踏まえて~
田村 雄一
1
1国際医療福祉大学三田病院肺高血圧症センター
キーワード:
平均肺動脈圧
,
全身性強皮症
,
慢性血栓塞栓性肺高血圧症
,
2022年ESC/ERSガイドライン
,
肺血管抵抗
Keyword:
平均肺動脈圧
,
全身性強皮症
,
慢性血栓塞栓性肺高血圧症
,
2022年ESC/ERSガイドライン
,
肺血管抵抗
pp.321-325
発行日 2024年4月9日
Published Date 2024/4/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001522
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肺高血圧症(PH)に関する平均肺動脈圧(mPAP)の定義の変更について,2022年のESC/ERSガイドラインでは,安静時のmPAPが>20 mmHgである場合と定義された。さらに肺動脈性肺高血圧症(PAH)の場合は,肺動脈拡張圧が15 mmHg以下に加えて,肺血管抵抗の基準が>3 Wood単位(WU)から>2 WUに変更されている。この変更の背景には,臨床的な意義や今後の展望に関する複数のエビデンスがある。本稿では,PHの定義の変遷と背景,そして今後の展望について述べる。
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