機器性能の試験法 血液ガス測定装置の性能確認試験法・1
pH
福永 壽晴
1
1金沢医科大学臨床病理学教室
pp.385-391
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906616
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はじめに
pHの測定はPCO2とともに酸-塩基平衡障害評価のための指標として,日常臨床だけではなく,緊急時におけるプライマリケアのための重要な検査として,その需要はますます増える傾向にある1〜3).
一方,マイクロプロセッサーに代表される高度のエレクトロニクス技術の導入により,血液ガス測定装置は測定精度や操作性が飛躍的に向上しており,装置の較正や洗浄,電極応答の読み取りタイミングなど,従来は熟達した技師が行っていた作業のほとんどが自動的に行われるので,オペレーターは試料を装置に注入するだけでよく,数分後には結果が画面に表示され,報告書もプリントアウトされる.
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