特集 心不全集中講座 多様化する心不全をどう診てどう対処するか
治す9
心不全臨床シナリオに即したイバブラジンの活用法
石原 嗣郎
1
1日本医科大学武蔵小杉病院循環器内科
キーワード:
イバブラジン
,
心拍数
,
陰性変時作用
,
陰性変力作用
,
SHIFT試験
Keyword:
イバブラジン
,
心拍数
,
陰性変時作用
,
陰性変力作用
,
SHIFT試験
pp.545-549
発行日 2021年6月9日
Published Date 2021/6/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000569
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これまで左室駆出率(left ventricular ejection fraction:LVEF)の低下した心不全患者(heart failure with reduced ejection fraction:HFrEF)における標準的治療は,レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系薬剤およびβ遮断薬などであった。しかし,最近になり標準的な薬剤に上乗せすることにより,HFrEF患者に対してさらなる死亡率の低下や心不全による再入院率を有意に低下させる薬剤が複数登場している。そこで本稿では,心拍を低下させることにより有効性を示すイバブラジンについて考察する。
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