特集 心血管病の治療薬・予防薬の進歩:最新薬物治療のエッセンス
注目薬の使いかた イバブラジンによる慢性心不全治療
筒井 裕之
1
1九州大学 大学院医学研究院循環器内科学
キーワード:
一回拍出量
,
徐脈
,
心拍数
,
心不全
,
心房細動
,
不整脈
,
Evidence-Based Medicine
,
第III相試験
,
治療成績
,
房室ブロック
,
Ivabradine
,
光視症
,
霧視
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Arrhythmias, Cardiac
,
Stroke Volume
,
Treatment Outcome
,
Clinical Trials, Phase III as Topic
,
Heart Rate
,
Heart Failure
,
Ivabradine
,
Bradycardia
,
Evidence-Based Medicine
,
Atrioventricular Block
pp.1315-1320
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2023002391
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Headline>1 イバブラジンは洞結節にある過分極活性化環状ヌクレオチド依存性(HCN)チャネルを遮断することにより,心拍数を特異的に減少させる.2 左室駆出率の低下した心不全患者を対象にした臨床試験においてイバブラジンは心血管死および心不全による入院のリスクを減少させた.3 わが国におけるイバブラジンの適応は,「洞調律かつ投与開始時の安静時心拍数が75回/分以上の慢性心不全.ただし,β遮断薬を含む慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る」とされている.
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.