連載 画像診断研究のための統計学
[第5回]2群の比較
新谷 歩
1
,
兵頭 朋子
2
1大阪公立大学大学院医学研究科 医療統計学教室
2近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断学部門
キーワード:
StudentのT検定
,
対応のあるT検定
,
WelchのT検定
,
Mann–Whitney U検定
,
Wilcoxon符号付順位検定
Keyword:
StudentのT検定
,
対応のあるT検定
,
WelchのT検定
,
Mann–Whitney U検定
,
Wilcoxon符号付順位検定
pp.258-264
発行日 2026年2月26日
Published Date 2026/2/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000002301
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放射線科専攻医のFさんは,腹部CTで新しいノイズ低減再構成法を導入してから画像が滑らかに見えることに気付き,「本当にノイズが減っているのだろうか」と定量的に検証することにしました。「新しい再構成法」と「従来法」で画像ノイズの平均値を比較することを考え,「2群の連続値を比べるときはT検定でいいはず」と研究計画書に記載したところ,指導医にこう言われました。「2群を別々の患者の画像で比較するのか,同じ患者の画像を2とおりに再構成して比較するのかで検定は変わるよ。同じ患者なら独立じゃないからね」と。Fさんは対応のある比較だと気付き,「対応ありのT検定ですか?」と尋ねると,指導医は「それでいいかもしれないけど,分布も確認しよう」と答えました。Fさんのメモには「T」,「Welch」,「Mann–Whitney」,「Wilcoxon」などの検定名が並びはじめました。

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