特集 読影のお作法−連続画像スライスで追う消化管疾患の診断−
大腸CT(CT colonography:CTC)
歌野 健一
1
1福島県立医科大学会津医療センター 放射線科
pp.240-257
発行日 2026年2月26日
Published Date 2026/2/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000002300
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▶仮想内視鏡像において,2体位ともにS状結腸に隆起性病変を認めた。しかし,体位により病変の位置が変化している。二次元像ではCT値は高くなく,タギングされた糞便ではないことが確認できる。病変を詳細に観察すると茎の描出があり,有茎性ポリープと診断可能であった。なお,腹臥位では直腸の蠕動により拡張不良であったが,背臥位では十分な拡張が得られ,評価に支障はなかった。
▶CTC検査では通常,仰臥位と伏臥位の2体位で撮影を行う。残渣や残液は重力方向へ移動するが,ポリープは通常移動しないため,重力の影響を利用して両者を鑑別する。しかし有茎性ポリープの場合には,体位によって病変が大きく移動することがある。このため,残渣と誤認しないよう,茎の有無を確実に確認することが重要である。

Copyright © 2026, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.

