連載 画像診断研究のための統計学
[第3回] 研究デザイン
新谷 歩
1
,
兵頭 朋子
2
1大阪公立大学大学院医学研究科 医療統計学教室
2近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断学部門
pp.1391-1397
発行日 2025年12月26日
Published Date 2025/12/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000002253
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放射線科専攻医のCさんの勤務するD病院で,直腸MRIの3D–T2強調像を改良して以降,2年間に100例の直腸癌手術例のMRIを行いました。そこで,この100例を「MRIで診断したT分類(腫瘍の深達度)が術後の病理診断と一致した症例」と「一致しなかった症例」に分け,2つの群の術前画像所見やほかの臨床所見を比較してみたいと考えました。調べる項目や統計解析がおよそ決まったところで,指導医から「まずは研究計画を病院の倫理委員会に申請しましょう」といわれました。申請書類には,Table 1のような項目を書く必要があるようです。

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