特集 腹部画像診断における画像と病理の対比−画像診断医が知っておきたい病理の知識−
膵臓
能登原 賢司
1
,
高橋 駿介
1
,
小山 貴
1
1倉敷中央病院
pp.172-197
発行日 2025年4月30日
Published Date 2025/4/30
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000002047
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読者諸氏は,病理医がどのように病理標本を観察し診断をくだしているとお考えであろうか? 学生時代の病理実習のように,細胞を詳細に観察した後,熟慮のうえで診断しているとお考えかもしれない。実際には,病理診断の大部分は弱拡大の観察で完了し,その際に手がかりとなる所見は画像所見と重複する。膵腫瘍の場合,Table 1に示すように弱拡大の所見で鑑別すべき病変が絞られる。以下,充実性膵腫瘍について,弱拡大像をさらに詳しく解説してみたい。
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