特集 がん・画像診断の死角
膵臓
宮下 正
1
,
塩田 昌明
1
,
内藤 厚司
1
,
鈴木 敞
1
,
戸部 隆吉
1
1京都大学医学部第1外科
pp.127-149
発行日 1985年6月20日
Published Date 1985/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209028
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はじめに
消化器外科領域の臨床に携わる者にとつて,形態学的診断法はかつてないほど豊饒な時代となつた.主題である膵臓に関する画像診断法をほぼその登場順に眺めると,上部消化管透視—低緊張性十二指腸造影,胆道造影,膵シンチグラフィー,血管撮影(SAG),逆行性膵胆管造影(ERCP),超音波断層法(US),コンピューター断層撮影(CT)の多きに至り,今またNMR-CTも実用化の兆しをみせている.
もちろん,時代の変遷とともに,これらの評価も一定ではなく,たとえばつとには膵シンチグラフィーや低緊張性十二指腸造影なども,その後の有力な診断法の登場によつて意義は大幅に減じている.
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