整形トピックス
Coronal plane alignment of the knee分類の分布は膝の変形性変化が進行しても変化しない
野本 一希
1
,
花田 充
1
,
堀田 健介
1
,
松山 幸弘
1
1浜松医科大学整形外科
pp.824-824
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_824
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近年,人工膝関節全置換術において,変形性膝関節症(膝OA)が生じる前のアライメントを再現することへの関心が高まっている.Coronal plane alignment of the knee(CPAK)分類は,arithmetic hip-knee-ankle(aHKA)とjoint line obliquity(JLO)で定義され,膝OA発症前の冠状面アライメントを予測することができるとされている指標である.これまでに健常者と膝OA患者を比較し,CPAK分類の分布は類似しているとの報告がある一方,分布は異なるとする報告もある1,2).しかし,これらの報告は異なる対象者間での比較であり,個人の経時的変化を評価していない.そこでわれわれは,膝OA進行に伴うCPAK分類の分布,および単純X線冠状断像のパラメータの変化を縦断的に調査・検討した.
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