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自己組織化ペプチドハイドロゲル
藤野 圭太郎
1
,
平野 義明
2
1大阪医科薬科大学整形外科
2関西大学化学生命工学部
pp.832-832
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_832
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自己組織化ペプチドハイドロゲルとは,特定の条件下においてゲル化し,3次元構造をとるペプチドのことである.この3次元構造は,ナノファイバー同士が絡み合うことで,ナノ単位の多孔性を有し,細胞外マトリックスを模倣した構造となり,細胞の足場として組織再生に適した環境を提供することが可能である.また,自己組織化ペプチドハイドロゲルは一般的に短い,または繰り返し配列をもつペプチドから構成され,アミノ酸由来のゲルは高い生体適合性,生体吸収性,安全性を有する.この特性から,組織工学,再生医療分野においても研究がすすめられ,一部はすでに臨床応用されている1).
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