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特集 整形外科医療安全のすべて
Ⅰ章.総 論
12.病院経営と医療安全
Hospital management and patient safety
下瀬 省二
1
S. Shimose
1
1ヒロシマ平松病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Hiroshima Hiramatsu Hospital, Hiroshima
キーワード:
hospital management
,
patient safety
,
diagnosis procedure combination
Keyword:
hospital management
,
patient safety
,
diagnosis procedure combination
pp.550-553
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_550
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は じ め に
診療に当たっては,患者確認,血液検査,画像診断,病理組織学的診断,インフォームド・コンセント,処置・手術などのあらゆる場面で医療事故の発生のリスクがあり,医療安全に関する知識と配慮が必要である.病院管理者には医療安全管理のための体制確保が義務づけられ,医療安全にかかわる診療報酬や包括点数評価(diagnosis procedure combination:DPC)制度についての知識が求められる.
診療報酬は2年ごとに改定され,わが国の医療政策の方向性を反映している.2022年4月の改定では,医療対話推進者(医療メディエーター)や院内迅速対応システム(rapid response system:RRS)などの医療安全にかかわる制度の導入が推進された1).本稿では医療法による医療安全体制の確保とDPC制度における診療報酬の仕組みについて述べる.
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