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特集 整形外科医療安全のすべて
Ⅰ章.総 論
11.病院監査における医療安全管理評価の要点
Key points of medical safety management evaluation in hospital audits
中島 勧
1
S. Nakajima
1
1虎の門病院医療安全部
1Dept. of Patient Safety, Toranomon Hospital, Tokyo
キーワード:
hospital audit
,
medical law
,
hospital administration
Keyword:
hospital audit
,
medical law
,
hospital administration
pp.546-549
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_546
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は じ め に
病院への監査は大きく分けて,行政機関により法令に沿って行われるものと,医療の質の改善を目的として病院が自主的に各種団体に依頼して行われるものに分けられる.前者には医療法に基づく立入検査(医療監視),指導,適時調査などがあり,いずれも行政機関から指定された時期に受けることが義務づけられている.後者には医療機能評価機構が行う病院機能評価,米国の病院評価機構であるJoint Commission Internationalが行うJCI,国際標準化機構(ISO)が行うISO9001がある.後者は当初は任意であったが,医療の質の向上が重要視されるようになって,診療報酬の施設基準や特定機能病院の承認要件とされ,急性期病院は受けるのが当然視されるようになってきている.医療安全管理は,上記のいずれの監査においても最重要課題の一つとされており,念入りに確認される.
本稿では,以上の監査のうち臨床医にとって縁遠いと感じられるが,医療機関としては必須である行政機関により実施される監査についての概略を述べるとともに,その中での医療安全管理の位置づけを解説する.
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