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特集 精神医療・精神医学の組織文化のパラダイムシフト
組織文化のパラダイムシフトと経営改革—都立精神科病院の場合
Paradigm Shift in Management of a Psychiatric Hospital:in the Case of Tokyo Metropolitan Matsuzawa Hospital
齋藤 正彦
1
Masahiko Saito
1
1東京都立松沢病院
1Tokyo Metropolitan Matsuzawa Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
フィリップ・コトラー
,
Philip Kotler
,
ソーシャル・マーケティング
,
social marketing
,
病院経営
,
hospital management
,
公的医療
,
public health care
,
組織改革
,
organization reform
Keyword:
フィリップ・コトラー
,
Philip Kotler
,
ソーシャル・マーケティング
,
social marketing
,
病院経営
,
hospital management
,
公的医療
,
public health care
,
組織改革
,
organization reform
pp.169-175
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206844
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抄録
1931年生まれの米国の経済学者,フィリップ・コトラーは,事業体のマネジメントを行う手段として,ソーシャル・マーケティングという方法を提唱した。コトラーの考え方は,営利企業のみならず,NPO,大学,公的病院,政府や自治体が,有効なサービスを効率的に提供するマーケティング手法としても発展を遂げた。筆者は,2012年7月から2021年3月までの間,東京都立松沢病院の院長を務めた。在任中,「民間医療機関の依頼を断らない病院になろう」(2013年度),「患者に選ばれる病院になろう」(2014年度),「働きやすい職場を作ろう」(2016年度),「地域に支えられ,地域を支える病院になろう」(2018年度)という4つのビジョンを掲げた。本稿ではこれらのビジョンの実現過程をコトラーの理論で説明し,公的医療機関の経営に必要なことは何かについて論じた。
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