Japanese
English
総説 神経疾患の新DPC―問題点と対応―
2.外科疾患
Problems and Plans in a New Diagnosis Procedure Combination in Neurological Deseases. 2. Neurosurgical Diseases
神服 尚之
1
,
片山 容一
1
Naoyuki Hattori
1
,
Yoichi Katayama
1
1日本大学医学部脳神経外科
1Department of Neurological Surgery, Nihon University School of Medicine
キーワード:
diagnosis procedure combination
,
medical cost
,
major diagnostic category
Keyword:
diagnosis procedure combination
,
medical cost
,
major diagnostic category
pp.1065-1073
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100407
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はじめに
2003年度より,DPC(diagnosis procedure combination)という診断群分類に基づいた診療報酬の包括評価制度が,82の特定機能病院を中心に導入された。その後,DPCは,試行的適用施設あるいは調査協力施設の形で民間病院に拡大している。今後,これが急性期医療全体に本格的に導入されることが予想され,医療現場に大きな改革をもたらすと思われる。初期のDPCは,医療現場の声が十分に反映されず,実際の臨床において多くの問題点を抱えていた。日本脳神経外科学会は,保険委員を中心にMDC(Major Diagnostic Category)01(神経系疾患)班会議を開き,主に脳神経外科領域のDPCの問題点について,厚生労働省と協議を重ね,改善するよう働きかけてきた。その結果,現行DPCは,初期のものに比べ,多くの点で改善が行われている。しかし,依然として修復すべき点も残されており,早期に改善することが望まれる。本稿では,班会議の内容を参考にしながら,現行DPCの問題点を浮き彫りにし,将来の本格的なDPC普及に向けた対策を検討したい。
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